今日は朝から青空がのぞいている。
お昼休みは、また暑寒荘方面へ出かける。
ポンショカンベツ川に向かって尾根が下り始める少し手前から雪が増えてくる。
山は一段と白さを増していた。
景色の良い所で停まって、外をぶらぶらする。
今の季節に冬枯れを使うのは間違っている気がするが、冬枯れの木立の間をゴーと言う音を立てて風が吹き抜けている。
足下に目をやると名も知らない花が一輪咲いていた。
何もこんな季節に咲かなくても良いのに、バカだな。
花に乗っている雪をどけてあげて、少し陽の光が当たる様に回りの雑草を引っこ抜く。
そんな事をしていたら、こんな詩が頭に浮かんだ。
年々歳々花相似
歳々年々人不同
劉廷芝の白頭吟の中のあまりにも有名な一節だ。
ここばかり引用されているが、本当はこの前後がとても心に響くうら悲しい詩なのに、とても残念。
花の可憐さとはほど遠い僕だが、歳ばかり増えて何も成長しない自身はこの一節で読まれている事とは違うなと思った。
増毛にいる間にあと何回、この道に来れるだろうか。
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