昨年、草刈りが完了した別苅〜岩老間の一番良い所取りのポンナイを下った林道交点から岩老分岐間の約8.2キロを山菜採りを兼ねて歩いて来ました。
楽しみだったのは昨年の8月に草刈りの為にテープ付けをした683mのピーク下から武好駅逓跡と積雪期以外は歩いた事のない駅逓跡から武好橋、岩老分岐まで歩く事だったりします。
雪解けが遅いせいか、676m〜683m東側の斜面に雪が所どころ残っていて、山道跡もつい最近まで雪が残っていた痕跡がある。
そんな山道上は行者ニンニク、ウド、タケノコがそこかしこに生えていて、ヤブに突入する事無く山道をただ歩いていれば山菜を足下でゲットできる幸せな状態。
今年は一般開放はしない方針ですが、この山菜を見ていると永遠に一般開放せんで欲しいと不謹慎な事を考えてしまうのであった。
駅逓手前の683mと天狗岳のコル付近は昨年のテープ付けの時に植林作業のために過去に重機が入った痕跡があって、山道跡を完全にロストしてしまい、若干迷走気味のテープ付けだったが、草刈り部隊が上手く修正してくれた様です。
それでも、多少蛇行してます。
この道を江戸時代に開削した人々の道作り、ルート取りのセンスの良さを考えると、もともとの山道は恐らく蛇行など無駄な作りかたをしているはずはなく、GPSと詳細な地図で完璧に武装した現代の人間が江戸時代の人間に完敗って所でしょうか。
上の画像は武好駅逓跡。
ブッシュが無くなって見ると、随分と広い土地だったんだと実感。
もっとも建物以外に畑まであったそうなので、これくらいあって当然なのかな。
下の画像は駅逓の水場。
やたらビール瓶が埋まっていた。
昔の人はのんべいだったのかな。
ビール瓶にはローマ字表記で大日本ビールとあった。
駅逓を過ぎると熊の糞が多くなる。
彼らも草刈りした道は歩きやすいのだろう。
積雪期には駅逓の手前からこの先1キロ程は電柱が無く山道跡をトレースすのは難しいが、草刈りを終えた道はコンタを上下する事無く天狗岳の東側斜面をトラバースしながら進む。
この区間は地形的に傾斜地のせいか電柱がことごとく倒れてしまったんだろう。
林道交点からこの区間は積雪期には個人的には一二を争う暑寒別山群の展望台だと思っているが、無積雪期には群別岳が木々の間からかろうじて見える。
(画像は676mのピーク付近から撮影)
この山道には所々にシラネオオイが咲いていて目を楽しませてくれるが、一カ所だけ白いシラネアオイが咲いている場所があった。
花には全く興味がないので知らなかったが、珍しいらしい。
橋は落ちてしまっているが、武好橋。
岩老側の土手状の所は行者にんにく畑だったのに、今回は一本も発見できず。
武好橋横の旧通行屋跡そばの水準点を画像に納めたかったが、ヤブを漕ぐのがめんどくなってしまい断念。
武好橋から岩老側に歩いて赤いザイルがフィックスしてある斜面を過ぎると、まもなく岩老分岐で、右は岩老、左は雄冬山に向かいますが、左へ入って林道に出て雄冬山でも眺めながら昼ご飯にしようと歩いてみたら、5分ほど進んだ所で草刈りは終わっていて林道には出られず。
ここから引き返しました。
山菜採りをしながらなので、のんびりペースでしたが、普段から歩く事も登山とも無縁の生活をしているので、楽な山道とは言え往復17キロ近く歩いて少し疲れました。