岩と雪は兄貴へ
それ以外の山岳書はmassyさんの元へ行く事が決まりましたので締め切ります。
massyさんにメールで欲しい?と聞いたら、お昼にも関わらず、これから取りに行くと....早っ.....と言うか爺ちゃん暇過ぎ。
毎日更新していたblogが隔日になり、そして一週間になり10日なり、そのうちに一ヶ月に1回の更新になりFadeOutしそうな感じがする。
やっと新しい運転免許証がくる。
1月5日に申請して1月20日に講習会、2月5日に新しい免許証交付と1ヶ月かかった。
即日交付が当たり前だと思っていたので、事務作業の遅さはまるで一昔前のヒマラヤ遠征隊の現地でのそれを彷彿とさせるもので、ITがいくら進んだからと言って恵まれているのは都市圏だけだと言う事を実感。
新しい免許証は中型欄にチェックが入った物になった。
IC化され本籍部分は空欄になった。
住所がこの街のモノになってしまい、心情的には微妙な所だ。
ここの所、晴れの日が多くなり、驚く事の多かったこの街の冬も確実に春に向かって進んでいる。
日が長くなり久しぶりに夕方散歩をする。
薄暮の空を見て
「この世のほだし持たらぬ身に、ただ、空の名残のみぞ惜しき」
哀愁漂う男になった心算は毛頭ないが兼好の言葉は心に響く。
有為天変は世の常とは言え、目紛しいこの半年を顧みて「この世のほだし持たらぬ身」になってみたいものだと俗人は思うのであった。
いや、俗人だからこそ思うのだろう。
最近は就寝前にボルヘスとネルーダの詩集を交互に読んでいる。
ネルーダに関してはと言うよりもお二人とも、あまりにも著名なので僕の様に稚拙な事しか書けない人間はチラシの裏にでも書いておくのがお似合いだが、ボルヘス詩集の中に「ゲーテの名言.....近いものが遠のく。この短い言葉に薄暮の一切が込められている」とある。
見慣れている景色のはずなのに、なるほど影が鏡に封印するとはこの様なことなのだと思いながら、「薔薇たちが薔薇であることをやめ、薔薇となることを望んでいる」を頭の中で呪文の様に反芻しながら家路に着く。
冬と春が鬩ぎあう季節の夕景だからこそ、こんな心境にさせるのであろうか。
同じ南米出身であるボルヘスとネルーダはその波乱にとんだ人生と不条理な死に方が酷似している。
同次元で語るにはあまりにも無理があるのを承知の上で。
ボルヘスのペダンティックな文章を読むのは僕にはとても辛く感じる事が多い。
まるで365歩のマーチそのもので三行読み進み、二行戻り読み返す、そんな読書を強いられる作品が多いが、繰り返し読む事でボルヘスの世界が少しずつ見えて来るから不思議だ。
片やネルーダの色彩豊かな詩は心に響き、とても美しく根源的だ。
「わたしが死んだら」と「いつか、おまえの」は何度読んでも切ない。
偉大な二人の詩人、作家を僅か数行の文章で書く事はナンセンスなことなので機会があれば後日、あらためてpostしたいと思う。
話はかわって訳あって蔵書を処分中。
古本屋さんで見積もりを取ったところ、あまりの安さにチリ紙交換にでも出した方が賢明だと思った。
もっとも僕の好んで読んでいるジャンルは古本でも10円から100円もあれば買えるモノばかりだし、活字離れのご時世、本の価値はないに等しいので当然と言えば当然なのかもしれない。
言い換えれば読書好きにとっては、安く本が買える良き時代だとも言える。
ここを読んでいる方は山関係の方がメインなので、とりあえず山関係の本から処分しようと思っている。
岩と雪、北の山脈(かなり中抜けしています)、札幌山岳会の物が多いが会報、遠征報告書の類い、北アメリカのアルパインルートの解説本、ヨセミテ写真集等々、欲しい方がいましたら差し上げますので言って下さい。
秀岳荘発行のクラミングダイアリーなんても物もありました。
本来的にはチリ紙交換に出してリサイクルされるのがアウトドア関係の本としてはあるべき姿なのだろうが、山・岩好きのどなたかの蔵書の中にそっと鎮座するのも有りかなと思います。
ただし、取りに来られるか着払いで送っても良い方限定になります。
できれば発送、梱包のために手を煩わせたく無いので、取りに来られる方を優先したい。
ヨセミテ写真集を見ていたら最後のページにアートスポーツの塩田さんが写っていた。
ちょうど、彼ら(黒田、中山、塩田トリオ)がトリプルダイレクトを登った頃だろうか。
札幌のアートスポーツにいたんだっけと思い出した。
ついでに、トイレの前の僅かなスペースに押し込められ、肩身狭そうにしていた某スポーツ店の事も懐かしく思い浮かべるのであった。
懐古趣味はないが、あの頃は良い時代だった。
iBassoで検索されて、ここを見に来られる方も多いので現在のシステムと感想を。
・P3とiPodの接続はDock STAARのDS-MGM
・ヘッドフォンは Equation Audio RP-15MC一択
・ヘッドフォンケーブルはOPのケーブルを1mに切り、アンプ側はCANAREを使用したケーブルかAudio Questのケーブルを好みに合わせ使っている。
評価の高いRP-15MCは、その評価通り1万円以下の低価格HPの中では最強かもしれない。
エージング前でも素晴らしい音を出していた。
先日、処分したGrado225やゼンハのHD25など3万円前後で買えるHPを食ってしまうのではないかと感じた。
*Gradoは他とは毛色が違うので比べるのは間違っているし、僕は225より低音が出る最下位クラスの60が好きだったりすので..............。
今回、ケーブルがアンプよりも重要な事が初めて解った。
DS-MGMは製作者によれば味付けなどはせず自然な音が出る様に意図したケーブルとの事だったが、その違いは一聴瞭然で解像度、クリアー度等全てにおいてアップした。
一ヶ月待った甲斐があったと言う物だ。
HPケーブルはRP-15MCのケーブルが3mと長い為に邪魔なので、当初は家に転がっていたビクターやヤザワのケーブルで代用を試みたが、ステレオからモノラルに変わったくらいの違いあり、RP-15MCのOP用コードを1mに切って片側にCANAREのコネクターを付けたケーブルを、その世界では有名な某音響研究所で開発、設計をしている幼なじみに作ってもらい使っている。
(本当はその友人に全てお任せすれば買えば数万もするような素晴らしいケーブルを作ってくれたみたいだが、僕の場合は最小限の投資で最大限僕が満足する音を得る事が目標なので、材料は全て僕が用意した。)
RP-15MCに付属のケーブルよりも細く、そのためか音が若干細くなった感じがする。
それでも素晴らしい事には変わりないが、パンチが欲しい時等はAudio Questに付け替えている。
ただし、RP-15MC側のケーブル差し込み口の口径が狭いために、どのケーブルでも装着できる訳ではないので注意が必要だ。
なお、イヤーバッドの深さがないのでウレタンでパッドの底上げをしている。
底上げ量にもよるが上げる事でバスドラの音がより響く。
そもそもボードをやる時に聞いている音楽の音が悪くて「のれない事」が、登れない事よりも悲しいが出発点で、いろいろなHPを試していたが、iPodの音の悪さが災いして機種ごとにHPを替える必要があり、そのためにHPが増える一方だった。
現在のシステムはHPを替える事無くnanoでも3Gでもtoutchでも大満足な音を奏でてくれる。
恐らく、何も知らない人が聞いたら、とてもポータブル機器から出る音とは思わないだろう。
安く出来ている耳が幸いしてか本当に素晴らしい音が出ている。
特に各機器を接続するケーブルがとても重要な事が解ったのは大きい。
使用している三本のケーブルだけでRP-15MCが買える以上の値段になってしまうが、それでも一番下のクラスのケーブルだ。
こう言った類いの物は上をみたらきりがないし、何よりも現在のシステムで十分過ぎる満足を得ているので、P3が壊れない限り冒険はする心算はない。
後はボードをやる時にこのシステムを体に装着するケースを作る事くらいだ。
ただし一つだけ問題がある、それはリマスターしていない音源やyoutubeから抜いた音源は誤摩化しが効かないために聞くに耐えないと言う事。
ソースの悪さはシステムが良くても克服できない。
これはK氏とオムライス?への私信になるかな。
昨日、ライムと電話で話をした。
珍しく、とても元気で笑いながら話した。
今冬の天候不順のせいなのか、それとも快復にむかっているのかは解らないが、ライムの笑い声を聞けたのは何よりも嬉しかった。
最後はいつもの様に互いに駄目な40代を認め合い話を締めた。
ライムよ、早く俺のために身の回りの世話をしに来てくれよ。
久しぶりの更新なので長文失礼
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